バイクが故障してしまった、バイクで事故にあってしまった、など、「バイクの修理」が必要になったときには、まず、修理を受け付けてくれるショップ等へ、「修理の見積」の依頼をすることが必要である。 最近は、ウェブサイト上で、修理の内容や金額、受付方法など、明確に表示しているバイクショップも増えているし、メールで修理の相談や見積をしてくれる所もある。せっかくの愛車なのだから、修理して、最後まで乗り続けたいものだ。気軽に見積を依頼してみよう。 電話やメールで見積の依頼をする時には、ある程度、破損や故障の状況を伝えないと、正確な見積が出しにくい。最低限、次の項目については、伝える・用意する必要があるだろう。 ・バイクの、どこがどのように調子が悪いか。または、事故にあった場合、破損障の状況 ・バイクの車輌名、排気量 ・フレームナンバー ・走行距離 ・自賠責期間 ・修理に保険を使うかどうか ・バイクは現在押しまわしができるかどうか ・バイクの車検証 また、バイクが置いてある場所まで、ショップが引き取りにきてくれるかどうかも確認しておくと良い。
バイクの修理では、ショップへ持ち込んで修理してもらう場合と、バイクの破損がひどくて動かせない場合などのために、出張修理サービスを行うショップもある。 すぐにバイクを修理して乗りたい、外出先で破損した、バイクをショップまで持っていけない、などの状況下では出張修理サービスがうれしい。 ただし、出張修理サービスでは、バイクのある場所までの、スタッフの派遣料が加算されることになり、修理の技術料も、割高感はぬぐえないだろう。ショップの会員になっていればスタッフ派遣料は無料、指定した地域内であれば派遣料は格安でOK、などの条件をつけているところもあるので、自分が世話になっているバイクショップについて、よく調べておくことも、万が一のときの備えになるだろう。 また、その場で直さなくてもよい場合は、バイクを引き取りに来てもらい、修理をして納品してもらう「引き取り修理サービス」も選ぶことができる。
事故にあってバイクが破損してしまった場合などは、目に見えて修理がすぐに必要な場合は、修理のために心がまえもできるし、出費にも納得できる。しかしながら、普通に走れていて、ほんの少しだけいつもと調子が違うという場合、どの程度の変化があれば、バイク修理のタイミングだと判断できるだろうか。これは、なかなか難しいものである。 なんとなくでも、ふだんと調子が悪いことに気がついていながら、なにも処置しないまま乗り続けていたのでは、そのうち、重大な故障になってしまったり、走行中に事故を起こしてしまうことも考えられる。 とくに、部品の中には、どんどん消耗していくタイプのものもあるので、こまめなメンテナンスも、バイクの故障を防ぐ手立てのひとつと言えよう。次のような症状を自覚したら、ぜひ早めにバイクを修理に出したほうが良い。 ・エンジンのかかりが鈍くなってきたようだ。 ・ブレーキのききが甘くなったようだ。 ・エンジンをふかすと、上がりが悪い。 ・ハンドルがグラグラするようだ。 ・走行中の状態がなんだか不安定だ。 以上のような症状が、ひとつでも出てきたら、必ず、バイクを点検して、必要なら修理しておくこと。
バイクの修理も、パーツによって費用がまちまちであるように、修理内容によって、費用はまちまちである。 見積を依頼しても、返って来た見積の金額が、相場なのか、法外な金額なのか、などの判断も難しい。 ウェブサイトで検索してみると、バイク修理の費用や、修理に必要な日数を公開しているところもあるので、参考にすると良いだろう。 以下の項目は、バイク修理の価格表の中に載っていることが多いので、比較してみるのも良い。同じ項目を比較するには、これをキーワードとして検索にかけてみるのも良い。 ・ブレーキパッド交換 ・タイヤのパンク修理 ・タイヤの交換(タイヤの交換は、車種によっても料金が違う) ・ワイヤー交換 ・チェーン交換 ・チェーン調整 ・クーラント交換 ・マフラー交換 ・ハンドル交換 ・ワイヤー交換 ・フロントフォーク ・キャブレターオーバーホール ・エンジンオイル交換 ・バッテリー交換 また、自賠責保険に加入していない、ナンバープレートをつけていない車輌の場合は、ショップが修理を断る場合もあるので注意すること。
春先の修理依頼で多い症状に、「エンジントラブル」がある。これは、乗ろうと思った時に、文字通り、エンジンのトラブル・・・エンジンがかからない、という症状である。 バイク・ショップによると、このような症状を抱えて来店するバイク・オーナーに多いのが、「冬季は乗らずに放置していた」というもの。 バイクは、ほんのしばらくと思っても、乗らない日が続くと、自然放電してバッテリーがあがってしまったり、タンクに入れたガソリンも、日々劣化していく。すると、キャブレーター内部もだめになってしまう。どんどん車輌がトラブルの巣窟と化していくのだ。 最悪な場合、パーツの錆びや、オイルロックを起こすこともあり、冬の間たった数ヶ月乗らない=エンジンをかけないだけでも、とんでもない高額な修理費用が必要になってしまうことがある。いつでも、乗りたいときに快適な走行ができるように、「乗らなくても、時々エンジンをかける」ことを習慣づけておくと良いだろう。
エンジンは調子よくかかっているけれど、ブレーキの利き方が、なんだか違う・・・そんなブレーキのトラブルも、修理の依頼には結構多い。ブレーキは、速度調節の要になるパーツであり、不調な場合は、即、事故につながりやすい。車検の時など、ふだんから、注意しておくことが必要な場所である。 ブレーキの構造は、種類によって違う。ドラム式やディスク式があり、ドラム式は、タイヤの横側に張られたワイヤーとブレーキとが連動していて、ブレーキを握るとワイヤーが反応して動くしくみになっている。ワイヤーにはネジがあり、ブレーキのききが甘いな、と思ったら、このネジのしまり具合を微調整する。 ディスク式は、オイルの入ったディスクが車輪の外側についていて、これがブレーキとなる。このオイルの残りは、肉眼で確認することができるので、これを見ることで、ブレーキの残量がわかるしくみになっている。残量が少なくなっていたら交換すること。 また、ブレーキトラブルは、「利きが悪い」だけではなく、「利きっぱなし」ということもある。利きっぱなしの症状は、かなり深刻なトラブルであることが多く、本当に必要なときにブレーキがかからないということになる。ブレーキをかけたときに出る音や、様子には、ふだんから注意するようにしよう。
バイクが地面に接している部分は、タイヤである。その分、他のパーツよりも、消耗が激しいとも言えるかもしれない。バイクが走るたびに、地面とふれて、すれていくタイヤ。交換直後のタイヤを見てみるとわかるが、タイヤ表面に、くっきりあった溝が、どんどんすれて減っていく。いわゆる、「坊主のタイヤ」とは、この溝が消えて、表面がつるつるになってしまったタイヤのことである。こうなってしまうと、すべりやすい、パンクしやすい、ブレーキが利きにくくなる、など、危険な状態となる。 タイヤのトラブルで、もっとも、はっきりとわかるトラブルは、やはりパンクだろう。誰でも、一度くらいは、なにかが刺さって、空気が抜けてしまったタイヤを見たことがあるかもしれない。しかし、今では、チューブレスタイプのタイヤが主流となり、刺さった釘など、タイヤに侵入してきた異物の周りを、タイヤが密着するようになっているので、すぐには中の空気が漏れない。すぐに異物を抜いてしまうと、かえって、刺さった穴から空気がもれていってしまうので、異物は刺さったまま、バイクショップへ持っていくと良い。 タイヤで注意したいのは、ほかに空気圧がある。タイヤは、ふつうに使用していても、少しずつ空気が減っていくものであり、その減り方は、ごく微量なため、なかなか「減ってる」と感じられるものではない。しかし、通常走行でも、3〜4ヶ月も走れば、空気は適正量の3分の2ほどになってしまうので、3〜4ヶ月に一度は、バイクショップへ行き、空気圧のチェックをしたほうが良い。空気の少ないタイヤは、消耗が早くなるばかりではなく、走行時にハンドルがとられやすくなるといわれており、危険である。
バイクの修理で多いのは、タイヤ、ブレーキ、そしてエンジン。この3つは、バイクにおける「3大トラブル」と言っても過言ではなく、また、この3つは、どれも、ただちに走行に影響して、命にかかわる事故にもつながりやすい。 トラブルをなくすことは大変難しいが、日頃メンテナンスをこまめにすることで、トラブルを回避することは可能である。 ■タイヤ タイヤで注意しなくてはいけないのは、主に溝と空気。新品のタイヤには、表面に、くっきりと溝があるのがわかる。これが、たとえ、普通に走行するだけでも、毎日少しずつ磨り減って、どんどん溝がなくなっていく。また、普通に走行していても、3〜4ヶ月で、適正量の3分の2ほどに減ってしまうといわれている。こまめにチェックして、早めに新しいタイヤと交換するのが良い。 ■ブレーキ ブレーキの違和感、は、ただちに危険な事故につながる。ブレーキをかけたときに音がする、違和感がある、かかりにくい、かかりっぱなし、など、さまざまな症状が出るが、ひとつでも、このような症状を感じたら、早めにバイクショップへ行き点検することが大事である。 ■エンジン しばらく乗らずに放置しておいたバイクで、エンジンがかからなくなってしまったというトラブルは比較的多い。バイクは、乗らなくても放電したり、ガソリンが劣化したりと、内部が変化していく。放置するのではなく、乗らなくても、たまにエンジンをかけてやることも必要である。
オーバーホールとは、製品になっているものを、修理やメンテナンスのために、一度分解し、部品を点検・交換・清掃を行ってから、もう一度組み立てる作業のことを言う。 バイクの場合、エンジン、ブレーキ、キャブレター、クラッチなど、パーツごとにオーバーホールできる。手順がわかっていれば、バイクショップに持っていかなくても自分でできると言われているが、やはり心配!という人は、はじめからバイクショップで相談するのが安心だろう。 最初は、バイクを購入して走りはじめて数年後。部分的な不調が出てきやすいので、そのパーツ周辺のオーバーホールとなる。走行距離で30,000キロメートルくらいになると、部品の不調が出てきやすいと言われ、パーツごとのオーバーホールも必要になってくる。 この、パーツごとのオーバーホールを何度か繰り返したり、一度にいくつものパーツのオーバーホールが必要になるときは、バイク車体全体のオーバーホールとなり、大掛かりであることは言うまでもないが、そろそろ、買い替えも念頭に入ってくる時期になるだろう。部品の交換が必要になるオーバーホールは、大掛かりであればあるほど、費用も高額になっていくので、新車に買い替えた方が安くなることもある。
バイクを購入し、乗り続けて数年もたつと、部品の消耗によるオーバーホールが必要となってくる。部品によっては、消耗頻度が高く、定期的に取り替えないといけないものもあるし、めったに交換しなくてもよいパーツもある。パーツごとにそれぞれ違うが、車体ごとオーバーホールして、使えなくなった部品の交換が大量に発生したとき、それはバイクの寿命であるともいえる。とくに、エンジンをオーバーホールする必要がある場合は、新車に買い替えた方が安くなることもある。 もちろん、オーバーホールを繰り返せば、そのまま乗り続けることも可能ではあるが、新車に比べると、メンテナンスの重要度は上るので、より短期間でメンテナンスの機会を持たないといけないことは確かである。 一般に、部品の故障が多くなってくるのは、走りはじめて、走行距離が30,000キロを越えたくらいからだと言われている。維持するための費用をかけて乗り続けるか、適当なところで新車に乗り換えるか、それは個人の自由であるものの、いちばん大事なのは、バイクを、いつでも安全に走行できるコンディションに保っておくこととなるだろう。